【完】きっと、ずっと恋をする
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決勝戦を終えた帰りのバスは、来た時と同じようにシンとしていた。
ただ、一つだけ変わっていたもの。
バスのエンジン音とともに聞こえてくる、みんなのすすり泣く声。
だけど雄太郎だけはボンヤリと窓を眺めていた。
雄太郎は試合が終わった後も、そして今も。
涙を流していなかった。
「雄太郎、テーピングまだそのままだよね?切っちゃうから、足だして」
「あ、ああ…うん」
雄太郎は私に言われるがまま、足を出した。
「雄太郎…かっこよかったよ」
私はテーピングカット用のハサミを出して、雄太郎のテーピングにハサミを入れた。