【完】きっと、ずっと恋をする
ジャキ…ジャキ……
「っく…う……」
涙がポタポタと落ちる。
雄太郎が泣いている。
「やだ…雄太郎…泣かないで……」
雄太郎の気持ちが指先から震えと一緒に伝わる。
痛いほど分かるから…だから、私の目からも涙が溢れてくる。
もう終わり。
これが終わったら、一緒の夢は今日でおしまい。
それぞれの道へと私達は進んでいく。
私はそう思っていた。
雄太郎はバスケが強い、県外の大学への進学を望んでいて、私は、地元の大学への進学を望んでいた。
二年生から文系と理系でクラスが分かれた私達は、部活も無くなったら、こうして一緒にいられなくなる。
懸命に練習してきて負けたことももちろんくやしかったけれど、雄太郎と一緒に過ごせなくなる時間が少なくなってしまう悲しさも、私の涙には混じっている。