【完】きっと、ずっと恋をする
「はい!ハッピーバースデー」
雄太郎は今年も私に誕生日プレゼントをくれた。
「ありがと」
私は雄太郎の笑顔に、自分の笑顔をお返しした。
本当は、泣きそうだった。
「あの、ね…雄太郎」
「ん?」
「今年のホワイトデーは、お返し返せないから…ほら、卒業式が二日前でしょ?だから……」
私はそう言って、自分のカバンの中から、チョコレートが入った箱を取り出した。
「良かったら、もらって?」
「え…でも……」
雄太郎は私からのチョコを受け取ろうとはしなかった。
「そっか…うん、ごめん…ごめんね!いいんだ、無理に貰ってくれなくても」
私はチョコを慌ててカバンの中にギュウッと仕舞い込んだ。
何だか自分のしたことが急に恥ずかしいことに思えて、これ以上雄太郎の目にそれを映したくなかったから。