White Witch
ニクスの呟きが聞こえたミランダは落ち込だ。
私ってそんなに幼くみえるの?
ミランダは比べられる人がいなかったから自分がどう見えるのかわかっていない。
「他に魔女はいる?」
私じゃ当てにならないと思われてる?
「いません。」
ちょっとイライラして、ミランダの口調は強くなった。
「…ということは君しかこの森に魔女はいないってこと?」
「以前はお祖母さまがいらっしゃいましが、5年前に亡くなりました。」
ミランダの返答を聞くと、二クスは考えだした・・・
この娘に薬が作れれば問題ないが、出来るのか?
「ミランダはその・・薬は作れる?」
「もちろん、解熱剤から、塗り薬、飲み薬さまざまな薬草を使って調合できます。」
ここまで、子供扱いされていた分ちょっと胸を張ってミランダは言った。
「王都で蔓延している病気なんだが、医者が言うには黒死病というらしい。突然体中に痣が現れ衰弱して死んでいく。しかもこの病気は移る、今じゃ王都の半数がこの病に苦しめられている。」
『黒死病』という言葉を聞きミランダはどこかの本でこの病気のことを見た記憶があった。しかし、はっきりとどの本で見たのか思い出せずに、悩んでいた。
「・・・それで、100年前に治療してくれた魔女の名前はわかってんだ、ジジっていう名前らしい本当に名前しかわかんなくて・・・」
二クスの話を聞いているようで、聞こえてなく膨大なこれまで読んできた本の記憶で探していた。そんなとき聞き覚えのある『ジジ』という名前が出てきた。
いきなりミランダが積み上げられている本をあさり始めた。