新撰組の姫君 〜もしもの世界・斎藤一編〜
「じゃあ、一君の怒りを収めるためにも早く処分を決めましょうよ。」

「そうだな。」

「…ご判断を。」

「切腹でいいんじゃねか?」

意外にもそう告げたのは左之で、

「あ、左之はんも怒ってたんやな。」

山崎がつぶやく。

というか、なんやかんやと言いながらも皆不快そうだ。

皆怒っているのだな。

「じゃあ、切腹で。」

あっさりと決まった処分がその証拠だ。
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