新撰組の姫君 〜もしもの世界・斎藤一編〜
…良いのだろうか、こんなにあっさりと決まってしまって…?

でも、皆が不快に感じたのだ。

仕方あるまい。

俺達幹部を怒らせるとこうなるのだ。

怖いものだな。

…それにしても、最近の4番隊は度が過ぎる。

今回のこともあるが…

そもそも隊長が気に食わん。

媚を売り、力を持たぬものに権力を振りかざして迫る。

…あり得んな。

「あぁ、皆、今回のことは奏君には告げぬようにな。」

「…御意。」

「言えるわけねぇっての。」

近藤さんの言葉にそれぞれ返事をする。

…皆笑ってはいるが、思い出したのか不快そうだ。

この状態のまま十六夜の前に姿を出せば気がつかれ、平助あたりが暴露してしまうであろう。

適当に誤魔化すにはどうするか…。

最後まで十六夜のことしか考えていない状態で幹部のみの収集は解散となった。
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