天神学園高等部の奇怪な面々
「男の子が女の子の前であんなに気合が入っているって事は…」

「まさか!」

アリスカはハッとしたように顔を上げた。

「告白!啓太ったら告白するつもりだったって言うの?」

(そうそう)

やっと気づいたかとばかりに微笑む月。

これで啓太の恋心も報われるとよいのだが。

「そうかあ…」

腕を組み、感慨深げにアリスカが言う。

「啓太めぇ、ソフィア先輩の事が好きだったのねぇ」

「…………」

月は全身から力が抜けていくのを感じずにはいられない。

(啓太君…)

眉間に人差し指を当て、月は溜息をつく。

(貴方が好きになった人は、途方もない朴念仁よ…)

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