同居の秘密。【完】
無理なお願いだということはわかっている。
だけど、今出来ることはこれしかないんだ。
私は真剣におじさんを見つめていると、遠くに居た翔君がいつの間にか私の隣まであるいて来ていた。
「親父」
そして口を開いた。
「俺、もう親父の会社要らねぇから。千春と出逢う前の俺は女なんか嫌いで親父の会社を奪うことだけを考えて生きていた。
だけど、親父の契約のお陰で千春に出逢えた。
だからもう要らない、てか必要ない。
親権を棄ててもいいよ。これからは千春と頑張っていくから。千春の家族も千春も支えてみせる」