男だって恋をする!!
「マジで覚えてないのかよ…
「すいません…」
「うぅ…コノヤロー!!」
「うぎゃぁ!!いひゃい!いひゃいでふ~!!」
飛鳥さんという方は僕の両頬を引っ張った。
「意地でも思い出してもらうからな!!正樹ぃ!!」
「な、なじぇぼきゅのにゃまえをしってりゅんでひゅか~!!」
「は?今なんて言った?ちゃんと喋れよ!」
「ふぁ、ふぁなしてくだはい~;;」
「あ!!ごめんごめん;」
飛鳥さんは頬を離してくれた。
あぁヒリヒリします;;
僕は赤くなった頬をさすりながらさっき言った言葉を言いなおした。
「なぜ僕の名前を知ってるんですか?」
「そりゃ、幼なじみだからな。」
「幼なじみ?…あぁ!!!」
やっと思い出した。
なんでこの人を忘れてしまっていたんだろう。
僕は本当にバカです。
大バカ者です。
「飛鳥ちゃん!!」
「やっと思い出したか!!遅いぞコノヤロー!!」
飛鳥ちゃんは小さい頃から一緒にいた近所の子で、いじめられっ子だった僕をいつも助けてくれた。
けれど家族の仕事の都合で飛鳥ちゃんは県外に引っ越した。
あの時僕は何日も泣きやまなかった。
心から嬉しいそうに笑いながら飛鳥ちゃんは僕の頭をわしゃわしゃとなでる飛鳥ちゃんの笑顔はその頃から同じでかわいかった。
嬉しいと照れ隠しに頭をなでる癖も変わっていない。
「さっきは思い出せなくてすいませんでした。」
「本当だよ。お詫びに今からちょっと付き合えよな~w」
「は、はい!!」