LOVEらいふ
倉庫から遠ざかっていく足音だけが聞こえてくる。




これはヤバい。
どうしよう…………。

あ、そうだ!携帯!!!



ポケットから携帯を取り出して、ぱかっと開く。





…………あ、あれれ?
画面が真っ暗だ。
え、まさかの充電切れ……?


あぁ、絶対そうだ。
考えてみれば昨日から充電してなかった。


あたし、このまま明日までずっとここにいなきゃいけないの?
そんなの、やだよぉ………。



ヤバい。涙がでてきた。
たぶん外はもう結構暗いと思う。
小さい窓しかない倉庫は、真っ暗だ。

めちゃめちゃ怖いし…。

光輝、会いたいよぉ………。
お腹すいたし、なんか眠いし。


「……っふ…グス…こ…ぉきぃ…」



呼んだって、来てくれるわけないのに。
わかってるけど、会いたい。



「こぉき………グスン…」








< 88 / 312 >

この作品をシェア

pagetop