hair salon 『K』
私は教室に戻り、一度立った席に座る。


日誌を開いて、ボールペンを取りだし、記入していく。


《今日は…一時間目数学で…》


誰もいない薄暗い教室に、ペンをはしらせる音だけが響いた。



日誌を閉じて伸びをする。


「うーん……ってもうこんな時間!?早く帰らなきゃ!!」


私は慌ててボールペンをしまい、日誌とカバンを持って教室をあとにした。


職員室にいた担任の先生に日誌を渡し、学校を出て駅に向かう。


いつもは同じ制服を着た人がたくさんいるのに、今日は遅くなったからか、ちらほらとしかいなかった。


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