Perfume〜時の調香師〜
午後11時……


「あのぅ……」


「はい?」


二人組の若い女性に話しかけられた


「一曲おどりませんか?」


「いいですよ」


今日おれはこれで四人目、誘ってくれたのに断るのは紳士ではないと…お得意様にいわれていた



「Mr.センリ。」


「マダム…」


「もてますわね!!若い方が噂してますわよ。」


「はぁ……」


噂ね…大変だパーティーって、少し風でも当たろうと中庭にでた


「疲れた……」



午後12時……


ゴーンゴーン、ゴーンゴーン


鐘は夜中12時をさしていた、その時…ポケットの中がふるえていた


「時計が…震えてる…」

やっぱり震えてる、ヘンゼル兄弟のときと似ていた


「おぃ…なんで震えてる?」


ゴーンゴーン


後一回で12時の鐘は止む。


ゴーンゴーン


「ッッ………!!いてぇ……」


頭が急に割れそうな勢いの頭痛が襲った。意識が遠く……なる
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