Perfume〜時の調香師〜
休んでいるとき…

コロコロコロ…


「おい、ウィルヘイムなんか転がってきたぞ?」


「ん…?ほんとだ…ひろわなきゃ落ちるぞ…?」

転がってきたのは毬だ
それも金の毬


あー

ポチャン……

泉に落っこちた。


「拾えよ…ウィルヘイム。おまえカエルだろ」

「やだね!濡れたくない。あとカエルにもなりたくてなったわけじやぁない!」


ガサガサ、ガサガサ
奥から人が来る。俺とウィルヘイムはなぜか隠れた


「金の毬…どこ…?」


あのこは金の毬の持ち主か…


「あった…けど泉のなかじやぁ…とれないよ」


「おい!ウィルヘイム!出番だ……ぞ?」


俺の隣にいたウィルヘイムがいない。

「おい!ウィルヘイム……」


探してもいない…


「毬…毬が…」

女の子が泣いている、よくみると下には…

ウィルヘイムがいた

「は?なんであそこにいるんだ…?」



「泣かないで、お嬢さん、私がとってきてあげましょう!」


「え…??…………カエル?」


「カエルじゃない!ウィルヘイムとゆう偉い王子なの!」


「カエルがしゃ…しゃべってるーー!」


女の子の反応は正しい。だってカエルが喋るなんてありえないもん
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