白い月影


「ちがくてっ!!!俺はただ「その顔...どこで手に入れたんだい..?」

彼女は至って真剣な表情、かつ
ワクワクしているように
目を輝かせていた。

「顔...?」

俺が弱々しく呟くと
“おうよ”と彼女は
ニヤリと笑ったように見えた。
気のせいか...?

「ハッ...!!!ここでこんな話をするのはマズイ!!!通行人達が私たちを監視している...!!!」

「こっちよ!」

やっと怪しい女は俺の上から
体をどけた。

そして、俺に向かって手を差し出して

「早く!!!何しているのよ?」

と至って真剣な表情で言った。

この時俺は何故か楽しいような
ワクワクするような感覚がした

“これからなにかが始まる気がする”

そんな錯覚を起こすほどだった
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