宿題するから利用して
田上結衣の笑い顔が好きだ。
目を少し細めるから涙袋が膨らんで甘いお菓子みたいな柔らかい雰囲気になり、
首を傾けるからキラキラな笑顔の斜め下で髪の毛が踊るから可愛い。
恋をした俺はその表情が見たくて、たくさん宿題をしていっぱい勉強をした。
「帰ろ、チャリ空気入れたから速いから、あはは」
今もまたいつものように屈託なく笑い、ごく当たり前に彼氏の脇へと移った。
マドカ高校で語り継がれるカップル、恋人の横に居る時が一番輝く二人はお互いが必要としあっているようにしか思えない。
なぜなら、好きな人を隣に飾った際の彼氏彼女のふんわりとした空気感は可憐で、
俺をはじめクラスメートたちは彼らを眺めているだけで幸せに作用し顔が綻ぶのだ。
好きな子、大好きな子、初恋の子、自分だけの女の子。