宿題するから利用して

『ツレの地元ん先輩がヤクで捕まったらしくー』とか『彼氏浮気してたんだ、切ない別れたい』とか、

『A組のナントカって昔そーとーアレだったんだって』とか『次出停くらったら進級やばいんだけど』とか、

そういうトークこそ高校生による教室の基礎なのだが近藤洋平と田上結衣は全く別だった。


『褒められても事実だから嬉しくないし』とか『モテませんよーって否定したら嘘つきになるから微妙に困る』とか厚かましい発言を得意とし、

決まって小学生みたいに己の言葉に爆笑しているなんとも馬鹿馬鹿しい指向を好んでいるのだが、

なぜか高校生らしい同級生たちより小学生らしい例の二人の方が、俺には大人に思えていた。


恐らく、単純に自分が彼氏に憧れているからで彼女に恋をしているからで、つまり彼らを崇拝しているせいだろうが。

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