宿題するから利用して

だからもういいじゃないか。
二人がどれだけお似合いなのかこんなにも分かっている俺なのだからこそ、潔く身を引くことが格好良いのだ。


こちらを見つめてくるのは数分前に告白をぶち壊してくださったなんとも無慈悲な田上結衣。

笑顔で“好き"を無邪気に流したことが、実は真の優しさだと言うことを今の俺はまだ理解できないのだけれど。



「…………。」

田上結衣はお花畑の国で絶世の美女と呼ばれる可愛い可愛いお姫様。

近藤洋平は女を見る目がある、そこのところは褒めてあげよう。


花の周りに集まる二人の男、
鼻血は演出で彼氏は体育の授業を休んだ嫌な奴だと笑う子が、

あの時確かに恋人を心配していたことを俺たちは気づいている癖に、

また、今こうしてつまらないジョークを受け入れる意味がどれだけ価値があるかさえ知っているのにはぐらかすのが近藤洋平で、

自分は君の奥底まで分かっていると主張し、
こんなにもお前を理解しているのは自分だけだと彼氏候補要素を売り込み媚びたがるのが大塚という俺。

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