宿題するから利用して
どうして近藤洋平は、こうも部外者に優しくできるのだろう。
大塚という俺が自分の彼女に恋心を抱くライバルだと知っている癖に、
輪に入れない人間を厭味なく仲間に迎え入れ笑顔にさせる手品が上手だ。
「はは、そんなことないよ」
拙い返事しかできない自分はちっとも面白いことが言えないのに、
マドカ高校一番のカップルらしくウケるとばかりに笑ってみせる二人は、教室の色を塗り変える天才なのかもしれない。
「おーつか騙されてるよ、田上さんデビルだから」
「えー、じゃああんた何様よ?」
「いや俺ふつーにエンジェルだし、今人間界で勉強してんだよ、だって心が清らかだもん」
寒いと分かっていながら馬鹿馬鹿しいお喋りが好きだなんて痛くて変な奴だ、いいや、近藤洋平は勿体ない奴だ。
なぜなら――