宿題するから利用して
「てか、近藤くん、あれじゃんか、おーつか君て愛美か里緒菜お似合いだよね」
「ん? ああ、だよなー。大塚少年モテるのになー、もったいないよ、……とか身内で持ち上げても微妙だな、あはは」
「あはは! ヨイショ。でも愛美とか里緒菜とか、いーよね」
――と、また不愉快な会話が乗っかった。
無遠慮に耳へ侵入する音は体を内側から腐らせていくような気がした。
そう、田上結衣は自然な形で自分に募らしてくる俺の片思いを強制的に終わらせようとしてくるのだ。
何回も何回も恋心をえぐっては少女、スカートの裾を引っ張って右左小さく足踏みをする姿は可愛い、腹が立つほどに。
後ろから攻撃するなんて卑怯だ、あんまりだ。