宿題するから利用して

三日月が輝く頃、白が煌めく世界に住む天使を知らないしこれから先も不可能だ。

クラスメートの俺に許されているのはせいぜい夕焼けが綺麗な日没までで、

放課後から真夜中、ましてや朝方の時間はお金を払おうが貰えやしない。


そう、学校という狭い範囲でしかあの子を認証できやしないのだ。


トイレに行くという田上結衣が消えたので、大嫌いな奴と二人きりになってしまった。

長い廊下を息苦しいと感じる被害者面はもはや習慣みたいなものだから、往生際悪く嫉妬する自分をやめられない。

E組に居る限り傷つかないで済むのに、一歩踏み出せばすべてがあいつに支配された世界で生きなければならなくなる。

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