宿題するから利用して
なぜって、学校帰りに友達数人とコンビニに立ち寄り買い食いしたり、
たまにアルバイト先の大学生たちにボーリングへ連れていってもらえる普通の高校生をしているなら、
まあまあ当たり前に行われる範囲の気軽なお喋りで、
そこをいちいち『彼女が可哀相だからやめようよ』なんて諭そうものなら、
それこそただ周りのノリを壊すつまらない人間になるだけだと思ったまでだし、
あの子を庇う役目は自分ではないと知っていたからだ。
あの時の俺はやるせない気持ちでいっぱいだったから、上手に笑い話を聞けていたのかは分からない。
入学当初プロフィールを交換しあう時に、付き合ったことがないと言っていた田上結衣と近藤洋平が恋人になると、そういうことが明白だった。
死ぬほど羨ましかった。
もしも自分が彼氏ならばと何度仮定したのかは分からない。
羨望と嫉妬に疲れてしまって、大学生になる自分は描けるのに、恋が絡まる未来なんて考えることができずにいる。