宿題するから利用して


――そして今、約一年半後のあいつは俺を相手に本気で男らしさを出してみせた。


小崎里緒菜も山瀬愛美も田上結衣の大事な友達だから、

冗談でもそういうふざけたことは言わないでくれないかと近藤洋平が続けた。


笑顔なんてない、唇を難しく真一文字に張り嫌悪感剥き出しに睨んでくる。


ああ、だからもうわざわざ大塚という雑魚キャラ相手に愛を披露しないでほしい、もう分かったから。

彼こそが世界で一番あの子を好いているのだから、自分なんかが片思いをしても無意味だと。



あの子とあいつはマドカ高校に通う生徒が横目でチェックする今、

もしも俺が田上結衣の彼氏だったならば、皆の記憶に残る恋愛はできないのだろう。

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