宿題するから利用して

青春という光景は夕日が一番似合う制服姿の少年少女を指すのだろう。


予感は的中し、俺の謝りを聞くなり、近藤洋平ときたら喜々として唇を忙しく動かし始めた。


「え? ごめんって何、なんでおーつかが謝んの? 今のは陽気なシリアスごっこ。普通に茶番だから冗談だから、あはは。

てか小崎とか田上とか関係ないよ、恋愛について一人語るコンコン十八歳ってゆーネタのつもりだったんだけどゴメン、本気にした?、はは。悪かった。

いやいや、ほんまごめん、冗談だから。恋愛オレ論とかねえよ、どーでもいいわ、あはは、何、ふ、おーつか真面目だなぁー? お前イイヤツ過ぎて笑えるわ、親が喜ぶわ」


人気のない校舎に佇む男子高生二人の姿は、廊下に伸びれば影絵となる不思議。

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