宿題するから利用して

八人と二十二人。
あの子とあいつは同じ感性の持ち主で、大塚という人間は彼らと感情の構造が違うらしい。

だから俺はもう二年も前からあっち側の仲間入りをしたいのにうまくいかないでいる。


そう、話し方や聞き方は先天的な問題ではなく、毎日普通に過ごしてきた日常の積み重ねの結果であり、

そこから語彙やら口調やら抑揚やらが身につくようなため、真似をしたり変えようとしたりの努力では賄えない感覚的な類いなようだ。


分かりやすく言うと、ファッションコーディネートや色彩バランスをどんなに勉強しようが、

数学のようにAとBどちらかなんて決まりごとがない微妙なセンスは、

幼少期からの生活で培った環境が影響した結果が大きくて、やっぱりセンスがない奴は何かが違う。

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