宿題するから利用して

人気者とそうでない者という分類が、中学の頃から表面化する傾向にあるように思う。

異性から注目を浴びる奴は、驕りからか下々の面子に対して偉そうにしてくるのに、

なぜか神々しい存在の近藤洋平は、昔から普通に接してくれていた。


入学してすぐだと思う。
体育の時間にスニーカーがダサいメーカーのものだと指摘され、皆に笑われた。

当時の俺は(今もだが)ファッションに興味がなかったので分からなかったが、

自分が履いている品は、男子高生的にどうやらよろしくないらしかった。


確かに、よくよく見れば謎のロゴは怪しさ満載だったので、笑えたから愉快に思った。

< 27 / 229 >

この作品をシェア

pagetop