宿題するから利用して
彼女の声を貰えるならば幸せだった。
告白する前のように、他愛ない話ができる関係に戻りたかった。
だから、今この状況は夢のようなことで、クラスメートとして仲良くなる最大のチャンス。
どうにかして俺は彼女と話したかった為、内容が薄かろうと話すことにした。
「全然。なんも。ごめん。てか、俺が悪い、俺がボール蹴――「可愛い彼氏にさ? 痛いの痛いの飛んでいけ、してよ?」
けれども皮肉なことに懇願していた田上結衣との会話は、頑張る前に自然と近藤洋平に掻き消されていた。
開いていた口をゆっくりと閉じてそのまま奥歯を強く噛んだ。