宿題するから利用して
例えば――あの子が恋愛に悩んでいる時に友達として相談に乗ると仮定する。
その場合、いい人ぶって優しく田上結衣を支える大塚という男は、
協力をしたとしても、近藤洋平からすれば彼女をたぶらかす迷惑で目障りな存在になることが簡単に導き出される。
こんなに好きなのに、どうやら誰かのモノに恋をすることは許されないらしい。
根が真面目な人間としてはとんだヤンチャ、俺は体育館シューズのまま運動場に出た。
二人三脚をしている女子の内、あの子の親友である小崎里緒菜を始め八人ほどが悪ノリをして円になり足を括っていた。
テンション高めの陽気な立ち振る舞いが似合う奴と似合わない奴――近藤洋平と自分。
ああ、もう諦めることが不可能なくらい田上結衣が好きだ。
誰かどうにかしてほしい、一体何が楽しくて恋人がいる女に想いを寄せる?
叶わないなら無駄じゃないか。