宿題するから利用して

皮膚を焼かれているのが分かるくらい太陽の力強さを痛感する。

秋は夏が恋しいみたいで、やたら引き延ばしたがる為どうにも暑いばかりだ。

体育祭に文化祭、クリスマス……季節は恋人に甘く流れ、相手が居ない人間には厳しいサイクルだと思う。



保健室の窓には俯き気味な田上結衣が鮮明に描かれていた。

何も聞こえない為、定かではないが寝転んでいるであろう近藤洋平と和気あいあいお喋りをしているようで、忙しく唇を動かしている。


時々、俺が大好きな可愛らしい笑みを浮かべていたので、ついさっきまで荒れていた心が踊った。

< 51 / 229 >

この作品をシェア

pagetop