宿題するから利用して
運動場や体育館では皆一生懸命に部活をしているのだろうか。
スポーツに励むことより高校は勉強しかなかった、そう、俺には片思いしかなかった。
細い指が大事に包む携帯電話のランプが流れ星のように光る度に瞳の底に絶望が溜まる。
恋の色に点滅する煌めき……今なら分かることがある。
そう、愛しの田上結衣に最大の敵である近藤洋平を近づけてしまったのは俺だったのだと。
好きな子に例の男のメールアドレスを教えてしまうという失態をやらかしてしまったのは一年生の頃の自分じゃないか。
あれがきっかけだった?
分からない、ただ髪の長い子を見ているだけで毎日忙しかったから、まさかあいつがラスボスだなんて察することができなかった。