宿題するから利用して

「、ねっむ、 ………………寝た、――あ! おはよ大塚くん、ふ、目覚ましファミリー。……んー学校、……寝てた何時? 爆睡ファンデひびるから」


ペチャクチャ話しつつグーを作った手をおもいっきり上に投げだし、子供のような伸びをする可愛い人。

俺という人間は恐ろしいことに、呑気に覚醒しつつある女の子を今すぐ床に叩き倒したくなるのだから気持ち悪いったらない。


そう、一般的に見てヘタレだけれど、小学生の時に柔道をしていたので体力には自信がある為、

華奢な女子を組み敷くことは簡単だし、幸運にも放課後の校舎には人気がないし、

二人きりの密室にするには内側から鍵をかけたなら、キーはここある故に誰も助けに来れないし、

早い話、その目障りな指輪を奪ってしまいたい。

沈む夕日よりも愛の色に染まっているあいつとお揃いの指輪を。

< 76 / 229 >

この作品をシェア

pagetop