宿題するから利用して

無意識にあいつの名前を呼んだ――話をまとめると、眠り姫を起こす人物は近藤洋平しか居ないという裏付けになる訳だ。

だから、わざわざ田上結衣が着ている制服のリボンを外さなくとも、たくさん愛の証拠があるということを意味している。


彼女の寝起きを満喫できるのは彼氏の権利で、田上結衣の隣に居ることが近藤洋平の義務。


一方自分は艶やかな髪の毛を撫でさせてももらえないし仲良く話してももらえないし、ずっとあいつが嫌いだったのだが、

なんだか悲しさと切なさが一周し、むしろこの子に腹が立ってきた。


自分ではない奴を受け入れていることが嫌だった。
考えたら止まらない、だから俺は自分という生き物が怖くて仕方がないのである。


だって、――……


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