宿題するから利用して
何も勝てない自分が情けなかった。
例えば今、近藤洋平の隙をつき彼氏の目の前で田上結衣にキスをしようが、
邪魔モノを殴るなりして軽く気絶させた上で彼が大事に隠している彼女を雑に扱おうが、
それはあまりに馬鹿馬鹿しい行為で失笑すら起こらない決定事項だと知らせてくるのはあいつだ。
髪の長い少女を髪の黒い少年が何気なく見つめ、すると彼女が気づきはにかんだから二人は一緒に微笑んで、
唇にあてる爪をたどれば輝く指輪が当然飾られている訳で――いつもいつもそうだった。