宿題するから利用して
二人が付き合い始めてから、いつもそうだった。
護られていることに気づいていない馬鹿で無防備なお姫様に手を出すのは世界で一番簡単な方法で、
一度襲ってしまえば後は一生大塚という事実を足枷に心を縛ることが可能なのに、
王子様はそんな発想や行為をする者がどれだけ好きな子に嫌われるかを彼女の笑顔をもって教えてくるのだ。
そう、一番俺が気に入っている彼女の笑い顔を奪うのが歪んだ恋心なのだと、それが幸せな訳がないのだと。
つまり、あいつ以外であの子に想いをよせる男は、
彼氏をひがむことが最も美しい愛情表現になるのだと無言で説伏してくる訳だ。