五里霧中



『お前なんか、どーでもいい』


さっきの少年の言葉が脳裏をよぎる。


そうだ、ボクなんかどうでもいい。


だったらほっといてくれ。


もうこれ以上ボクを苦しめなくてもいいだろう。


どうでもいいんだったら、それならさぁ……



「ボクは幸せになりたいだけなんだよ!!」


大きな声が鉛色の空に木霊する。


初めてと言ってもいいくらいに爽快な気分だ。


それでも自分の身に置かれた危機的状況は変わらない。


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