五里霧中




冗談は抜きにして、彼女の話を聞いてみよう。


これじゃあ丸腰でいつ殺されても文句は言えない。



「……私はレイの人形だよ。でも大人はおもちゃで遊べないの。興味も時間もなくなっちゃうから」



「そうだね」



「でもそんなのやだよ。ずっと一緒にいたいよ。だから大人になんかならないで……」



最後は消え入りそうで、よく聞きとれなかった。


ということにしておこう。


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