五里霧中



僕は戸惑いを隠すようにレイの背中に手を回す。


無理やり息を呑みこんで、かわりに言葉を吐き出した。


「僕等の約束に、他人を巻き込んだらダメだよ」


その言葉の羅列がどれほどレイを苦しめるかは知っていた。


自分のセリフがどれほど綺麗事かは知っていた。


そして、互いを支え合う僕等の姿がどれほど滑稽かは、



「そんなこと、知ってるよ」



二人が約束を交わした時から、知っていた。



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