月に秘めた恋
Moon6 悲しい月

揺れる心

・・・数日後


未憂の噂がなくなり 嫌がらせも


なくなって俺は安心していた


「これで未憂ちゃん


安心だね?」


光里はそう言いながら


笑っていた


「ああ・・・」


「何か不満そうな顔してるね?」


「普通だよ」


そうは言ったけど・・・


実は 光里の言う通りだった


最近 未憂のクラスに転校生が


やって来たらしい


カッコよくて 女子達にモテる・・・


そいつは未憂にしつこく


付きまとっている


「俺さ・・・未憂の事


守るって言ったのに」


「なら 守ってあげれば?


あんたにとっては お姫様みたいな


モノでしょ?」


お姫様って・・・まぁ そうだけど


「いい加減にして下さい!」


声のする方を見ると 未憂が


1人の男子と言い合いをしていた


「そんなに・・・俺の事嫌い?」


「・・・私 付き合ってる人居るんです!」
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