月夜に舞う桜華
ガクンと膝の力が抜ける。
十字架の前に膝まづき、両手で地面を叩く。
ふと、十字架に何かがかかっているのに気付いた。
それは、小さなネックレスで桜姫がいつも身に付けていたものだ。
それを見た瞬間、一気に頭が理解してしまった。
――――――桜姫は、死んだのだ、と。
『桜姫……!!』
膝で握り拳を作りながら、俺は、ボロボロ涙を溢した。
止めどなく溢れては流れる水は、頬を伝い、地面に吸い込まれていく。
桜姫、桜姫………!!
なんでだ?なんで勝手に死ぬんだよ?
言ったじゃないか、一緒にいるって。だのに、先に逝くなんて……!!
計ることの出来ない後悔の念を抱きながら俺は、ただその場で泣き続けた。