アクシデントな恋
潤は少し考え
「僕が何も知らないとでも思っているの?
別にいいさ…
僕は諦めないからね!
宣戦布告だよ!」
しっかりと龍を見つめ
潤はそれだけ言って車に戻った。
1人残された龍は
潤の言葉を考えた。
『何なんだ…一体、何を知っていると言うんだ!
まさか…寿麻…潤に全てを話したんじゃ…
いや…寿麻か話すはずがない…
皆をキズつけるとわかっているんだから…
あいつ…あんなに本気で寿麻を好きだとは!!
俺も…
この婚約、ウソじゃなく本当にするんだ!』
そんな事を思いながら、車に向かった。
龍の運転で車を走らせ
後部座席では
潤と寿麻が仲良く話をしている。
気になりつつも
龍はなにもできないまま
真っ直ぐに前だけを向き
運転をするしかなかった。
美里も又
昨日の龍の言葉が胸に突き刺さり
何も話しが出来ないでいた。