おんりー☆らう゛
「次…浦安ー」
「―――ッ!はぃ…」
不意に先生に名前を呼ばれ、ハッと前を見て小さく返事をする。
先生は、チラッと奈々の姿を見たつもりだったが、そのまま視線が留まった。
眉間にシワを寄せて、出席簿を机に置く。
「なんだその格好はぁ!」
「…別にいーじゃん。」
奈々はめんどくさそうに、先生から視線をそらした。
「よくない!お前は真面目だったのに…なんでそんな…」
先生は奈々の傍に近寄って、染まってしまった奈々の髪を触る。
先生が歩き始めた頃から、チラッと奈々の方を見ていた聖は、その行為を見て、奈々が他の男に触れられていることに、自分では無意識のうちに苛立ちを覚えていた。
奈々自身も、苛立ちが膨れ、バッと先生の手から逃れるように頭を避ける。
「あ゛ー!もー!触んないでよッ!変態ッ!」
「な゛ッ…」
先生は奈々の言葉遣いと「変態」というワードに、唖然とした。
ガタッ―――
奈々が立ちあがって、そのまま教室を出て行こうとする。
「…こら!待て浦安っ…」
「うるさいー!」
正気に戻って、奈々の姿を追った先生だったが…
ガラッ…ガァン!!!
奈々は勢いよくドアを閉めて、出て行ってしまった。
聖は、ポカン…と口を開けて、奈々が出ていったドアの方を見つめていた。
「あららぁー。」
「不良化してる…」
苦笑いする裕毅と、ガクッと頭を前に下げて頭を抱える美奈。
魁斗も聖を横目で見ながら、苦笑いぎみに呟く。
「てか昔の聖みたいになってる…」
「………はぁ〜…」
聖は、大きなため息を吐いて、机に突っ伏した。