おんりー☆らう゛
「んな意地はんなってぇー」
そこへ、智が宥めるように言いながら歩いてきた。
離れた席から様子を見ていた亮も一緒に集まってくる。
「奈々から聞いたぜ?」
智が聖の前の席に座る。
聖は黙って目を背けたままだ。
「あいつも自分のことばっか考えてっけど…お前もちゃんと聞いてやるべきだったんじゃね?」
「……それはわかってる」
目を背けたまま、聖は小さな息を吐いてそう呟いた。
「あいつも…気づいたみてぇだけどなぁ。」
「………何を?」
やっと聖が、智のほうを向いた。
それに合わせて智も聖を見て、少し笑顔で言葉を続ける。
「自分のことだけ考えて…お前のこと考えてなかったーって。」
聖は、少し目を丸くして、また視線を落とした。
聖を見ていた裕毅も、智の言葉を聞いて智に視線をうつした。
「お互いわかったんなら仲直りできんじゃねーの?」
「さぁなぁー。奈々も頑固だし。仲直りはしねぇーって言ってたぞ?」
智が肩を落としながら裕毅に答えると、少し気持ちが和らいでいた聖は、また表情を強ばらせ、舌打ちをした。
「…あっちがその気なら…俺だってしねぇ」
「ん゛ー…」
また振り出しに戻ってしまい、裕毅もさっきの美奈のように頭を抱えた。