おんりー☆らう゛
美奈は、心当たりのある場所を探していた。
外には行ってないだろーし…
トイレにもいないし…
廊下にも階段にもいないってことは…
――――――――屋上とか!!!
ダッ――と走って階段を駆け上がる。
やはり、屋上のドアは少し開いている。
屋上に出て、少し息を切らせながら辺りを見回す。
「……誰ぇー?」
美奈の息遣いを聞いて、誰かが声を発した。
声がした方を見ると、寝転がっている奈々が見えた。
「はぁッ…やっぱここにいた…」
「美奈ッ・……」
美奈が奈々の横に立つと、奈々に影がかかった。
奈々も美奈の姿を見て、ガバッと上半身を起こした。
「…あんた何?その格好。」
そう言いながら、美奈が奈々の隣に座る。
奈々もちゃんと座って、膝を抱えて体育座りをする。
「何って…グレてやろーと思って…」
「なんで?」
「…だって…」
親に叱られて、言い訳をする子供のように、口を尖らせてモゴモゴと話しながら、目をそらして話す奈々。
美奈は、ふー…と小さく息を吐いて、奈々の目を覗き込む。
「聖が全部悪いって…思ってる?」
奈々は一瞬目を見開いてから、ギュッと唇に力を入れた。
一度息をついてから、目をそらしたまま口を開いた。
「…最初は…ずっとそー思ってた。あたしに浮気浮気っていって…怒ってばっかで…全然わかってくんなくて…でも…」
「…でも?」
奈々は横を向いていた顔を、今度は上にあげる。
空をゆっくり流れる雲を見ながら、答えた。