龍馬、時々女子高生。
「んあ~っ!?」


オッサンは龍馬のトランクスを見たに違いない。

妙な落胆の声がする。

その隙を見逃す事なく、龍馬は思惑を実行に移す。

最初の1歩で勢いをつける。

次の2歩目で私達の目の前に現れ、3歩目の足でオッサンのナイフを蹴落とした。


…カラン。


今だ!

私は精いっぱいオッサンを突き飛ばして逃げた。

龍馬はすかさずオッサンの腕を取り、腕ひしぎ十字固めをかけた。


「い、いでぇっ!」


オッサンは苦しそうに足をバタバタさせて、泡を吹いている。


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