恋愛中!!! ㊤巻
「はぁ…」



「ゴメンね、葉月。」



「べっつに~!まっ、登校日があるのは分かってたことだし…想定の範囲内ってヤツよ!!」



「そっか。」



「でも、こっからは何が起こるか分かんないけど…ね。」



「うん。」



呆れたように、でも嬉しそうに笑う葉月に笑みを返したあたしは再び渡り廊下を見た。



待ち人はまだ出てこない。



別れを切り出したのはあたしだし、会ってどうするかなんて考えていない。



でも…ただ会いたい。



そしてギュッと右拳を握り締め、右手に左手を被せたあたしは、嵌めたままの指輪に触れながらただ真っ直ぐ渡り廊下を見つめ続けた。




To be continued...

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