君を想うとⅢ~True love~
「俺は水島のいい面も悪い面も引っくるめて、アイツの全部が好きだよ。」
そう言って。
祐吾は照れくさそうに笑う。
イカつくて、男っぽくて。
SEXに本気にはなっても女には本気にならない祐吾。
どこか女を冷めた目で見てた祐吾が、こんな風に柔らかな顔をして笑うのは初めてで。
思わず“恋ってすげぇな”と感動してしまった。
そんな俺を見てフッと笑うと
「俺は水島の“the オンナ”な考え方が嫌いだ。
秀人、お前は??」
祐吾は突然、こんなコトを言い出した。
「はあ?どういうコト?」
「だ~か~ら。お前は水島と付き合ってる時、どこが気にくわなかった?って聞いてんだよ。」
祐吾はイタズラっぽく微笑むと、俺のビールを奪ってゴクッと喉に流しこむ。
「はぁ?なんでそんなことイチイチお前に答えなきゃなんねーんだよ。」
祐吾に奪われたビールジョッキを奪い返してグビッとビールを流し込むと、祐吾は呆れた顔してこう言った。
「どうせ…
お前は“亜美の嫌だった所なんてねぇよ”って言うんだろ??」