君を想うとⅢ~True love~


ピ・ピ・ピ・ピ……


規則正しい電子音に強い消毒液の匂い。
真っ白いカベに、体に繋がれた点滴の管。


そして…
真っ青な顔をしたしんちゃんのお母さん。




――え……??私……。



ココどこ??




状況が理解できずにウロウロと瞳を泳がせていると、



「先生!!高宮さんの意識が戻りました!!」



近くにいた看護婦さんが大声を上げる。





ボーっとする頭に
キシキシと痛む体。




ピクリとも動けず
何も考えられず
されるがままに目の前の状況を流していると、部屋に真っ白い服を着た若いお医者さんが入ってきた。




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