君を想うとⅢ~True love~
――3日!!?
その言葉を聞いて、私は大切なことを思い出す。
『午前12時。
俺を選んでくれるならその時間に俺の部屋に来て欲しい。その時間までに高宮が来てくれなかったなら…俺は君を諦められるように努力するよ。』
今日は桐谷慎との約束の日。
慌てて窓の外を見つめると、辺りはすっかり日が落ちて、真っ暗な闇夜。
「せ、せんせい…っ!!
今…、今、何時ですか!!??」
きしむカラダに鞭打って、先生の手首をギュっと握る。
センセイはぎょっと目を丸くしたけれど、左手につけた時計をフッと見つめて
「今?今は…夜の11時だよ。」
そう答えた。