君を想うとⅢ~True love~



だから…かな。



仁と一通り遊び終わって、私の隣に腰掛けたセンパイに




「あたしね。
やっぱりセンパイが好きだわ~。
過去も未来も、センパイの全部を奪い取ってやりたいくらいにセンパイが好き。」






いつものように軽いノリで。
うーんと伸びをしながら、素直な気持ちを口にすると
センパイはフッと笑ってこう言った。










「じゃぁ……俺と結婚する??」











センパイの口から飛び出した、ありえない発言に体中が硬直する。








「一ノ瀬が俺と結婚してくれたら。
俺の全部を独占できるんじゃないですか??」







いたずらっ子みたいな。
でもお父さんみたいな優しい目をして、
藤堂センパイは私に柔らかに微笑みかける。




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