君を想うとⅢ~True love~



「アンタねぇっ!!
無駄にあたしを期待させないで!!
言っていい冗談と言っちゃいけない冗談ってヤツがこの世の中にはあんのよ!?」




必死に搾り出した言葉は




「へ?なんで??」



目の前のこの天下一鈍感男の手によって、あっさりと打ち破られる。





「なんでもクソもないでしょ!?
あたしが期待しちゃうからよ!!!!」




最高潮に不機嫌な顔をしながらそう叫ぶと







「すればいいじゃん、期待。」






センパイはこんな酷い言葉を口にする。







この男…マジでコロス!!!!






最高潮の怒りを覚えたあたしが右手を思いっきり振り上げると。






「この際だから言ってもいい?俺さぁ。
どうやら恐ろしいことに、一ノ瀬理央に惚れてるみたい。」





そう言って。




センパイは見たこともない甘い顔をして

ニッコリと私だけに微笑んだ。




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