君を想うとⅢ~True love~
スカイプにメール。
イベントやらなにやらは、あたしが窓口になってセンパイとは連絡を取っていた。
「確かに…イヤってほどいっしょにいたわね。
しかも毎日連絡も取ってたし。」
そう言うと、先輩はいやそうな顔をしながら「だろ?」と頷く。
「最初はさ?一ノ瀬の後ろにいる、伊織の姿を見るのが楽しみだった。
スカイプで姿が見えたり、一言二言はなしたりするのが楽しみでお前に連絡とってたんだ。」
そう言って。
私を掴んでいた手をゆっくり離すと、センパイは、隣に座る仁の頭を優しく撫でる。
「仁が生まれたら、仁を見るのが楽しみだった。
伊織と仁。俺は二人に会えるのが楽しみだった。」
その言葉を聞いて。
私の心臓はギュウっと思いっきり掴まれたみたいに痛くなる。
センパイの中の一番はいつだって伊織。
ソレを…思い知らされてるみたいで、胸が苦しい。
痛くて痛くてたまらない。