君を想うとⅢ~True love~


スカイプにメール。
イベントやらなにやらは、あたしが窓口になってセンパイとは連絡を取っていた。



「確かに…イヤってほどいっしょにいたわね。
しかも毎日連絡も取ってたし。」




そう言うと、先輩はいやそうな顔をしながら「だろ?」と頷く。





「最初はさ?一ノ瀬の後ろにいる、伊織の姿を見るのが楽しみだった。
スカイプで姿が見えたり、一言二言はなしたりするのが楽しみでお前に連絡とってたんだ。」




そう言って。
私を掴んでいた手をゆっくり離すと、センパイは、隣に座る仁の頭を優しく撫でる。






「仁が生まれたら、仁を見るのが楽しみだった。
伊織と仁。俺は二人に会えるのが楽しみだった。」






その言葉を聞いて。
私の心臓はギュウっと思いっきり掴まれたみたいに痛くなる。





センパイの中の一番はいつだって伊織。
ソレを…思い知らされてるみたいで、胸が苦しい。



痛くて痛くてたまらない。


< 486 / 569 >

この作品をシェア

pagetop